太陽光発電に蓄電池を組み合わせると何がお得なの?メリットやデメリットをご紹介
太陽光発電に組み合わせることによってメリットが多く生まれる物のひとつに蓄電池があります。
では太陽光発電に蓄電池を組み合わせると一体何が変わるのでしょうか。
ここでは太陽光コンシェルがメリットはもちろん、デメリットまで詳しくご紹介させていただきます。
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蓄電池とは?
蓄電池は太陽光発電などが発電する電気を充電し、他の機械に送ることが主な機能です。
好きなタイミングで蓄えた電気を使用できるため効率的に電気代の節約ができて非常に便利です。
蓄電池の容量
太陽光発電に蓄電池を合わせて使う上で特に重要視すべきポイントは蓄電池の容量です。
そして蓄電池が蓄えることのできる電気の量を表す単位は「kWh」です。蓄電池の容量が大きいほど家電などを使用できる時間が長くなります。一般住宅に設置する蓄電池の容量では5kWh~7kWhが人気です。
- 定格容量・・・規定の条件下で蓄えられる電気量のことです。
- 実効容量・・・実効容量とはバッテリーの容量のことで、実際に使用できる電気量のことを指します。
太陽光発電×蓄電池のメリット
太陽光発電だけでなく蓄電池を組み合わせることにより様々なメリットが生まれます。
今後は太陽光発電と蓄電池の組み合わせが主流になると言われています。
メリット
- ①非常時に使える蓄電池
- ②夜間の電気代を節約
- ③蓄電池と電気自動車の組み合わせが便利
- ④蓄電池の設置で補助金がもらえる
メリット①非常時に使える蓄電池
太陽光発電のみでは災害や停電などの非常時の天候の影響で発電量が大きく低下してしまう危険性や、夜間に非常事態が起きた場合対応できない危険性があります。しかし蓄電池を使えば常に必要な電気を蓄えておくことができるため天候や時間帯に影響される心配はありません。
- 非常時に使いたい家電製品を設定する蓄電池には非常時に電気を送りたい家電製品を設定できる、便利な機能が付いたものもあります。
- 非常時に最大12~24時間電気が使える電力供給を始めてから連続で12~24時間電気を使用できるものもあります。非常時にはとても助かる機能です。
蓄電池が非常時に役立った実例
「北海道地震で停電が起こった際に日中は太陽光発電、夜間は蓄電池を使い二日間乗り切ることができた。」
蓄電池は非常時の照明や携帯電話の充電などに役立っていることが多いです。
メリット②夜間の電気代を節約
蓄電池を設置していない状態でも太陽光発電が発電した電気を使い日中の電気代を節約するのは可能ですが、夜間の電気代を節約するのであれば蓄電池が必要です。
- 蓄電池を使った夜間の電気代の節約蓄電池を組み合わせれば日中、太陽光発電で発電した電気が蓄電池に蓄えられていきます。蓄電池に蓄えた電気を使えば夜間も電気代を節約することが可能になります。
- オール電化なら太陽光発電×蓄電池が効率的オール電化は日中の電気代が高い代わりに、夜間の電気代が安い設定がほとんどです。太陽光発電が発電した電気を日中に、太陽光発電から蓄電池に蓄えた電気を夜間に使用すればかなり効率的に節約できます。
メリット③蓄電池と電気自動車の組み合わせが便利
電気自動車が走り発電した電気を蓄電池に送ることができます。
そして蓄電池に蓄えた電気を電気自動車へ送り充電できます。太陽光エネルギーだけで発電した電気で自動車も動かすことができ、車自体が発電機となり蓄電池に電気を送ることも可能なのです。
電気代の節約はもちろん、かなりエコですよね。
メリット④蓄電池の設置で補助金がもらえる
太陽光発電と蓄電池を併用する場合に補助金対象になる蓄電池は災害対応型蓄電池です。
災害対応型蓄電池に対する補助金
条件:設置する蓄電池が、災害時に優先的に電気を蓄えるグリーンモードへ切り替えが可能な蓄電池である。
(ほとんどの定置型蓄電池に元々備わっている機能です。)
金額:初期実行容量(kWh)×2万円=補助金額
(例)7kWhの蓄電池の場合7kWh×2万円=14万円になります。
災害対応型蓄電池の工事費に対する補助金
条件:設置する蓄電池が、災害時に優先的に電気を蓄えるグリーンモードへ切り替えが可能な蓄電池である。
(ほとんどの定置型蓄電池に元々備わっている機能です。)
金額:工事費の1/2以内(上限は5万円です。)
-
注意点
経済産業省から交付されている資料に以下のような記載があります。
「経済産業省から補助金の交付決定を通知する前において発注等を完成させた経費については、補助金の交付対象とはなりません。」
補助金の制度を利用する場合、補助金の申請が確定してから蓄電池を購入するようにしましょう。
太陽光発電×蓄電池のデメリット
太陽光発電と蓄電池の併用には様々なメリットがあります。しかし以下のようなデメリットがあることも事実です。購入する際にはデメリットを確認する必要があります。
デメリット
- ①設置場所が限られる
- ②初期費用がかかる
- ③充放電回数が決まっている
デメリット①設置場所が限られる
蓄電池には定置型蓄電池と移動式蓄電池の2種類があります。
太陽光発電と組み合わせて使う場合、一般的なのが定置型蓄電池です。定置型蓄電池はほとんどのものがエアコンの室外機二台分にあたる大きさになります。住宅の中に設置することが難しい場合には、野外用の蓄電池を選択肢の中に入れてもいいかもしれません。
定置型蓄電池
移動式蓄電池
-
注意点
野外用蓄電池の故障の原因となりやすいのが塩害です。塩害地域にお住まいの方は、塩害対策を施した蓄電池をお勧めします。他にも積雪対策を施した蓄電池など、様々な地域の環境に対応した蓄電池があります。
デメリット②初期費用がかかる
蓄電池の初期費用は「本体価格」と「設置費用」の2つになります。初期費用はかかりますが、太陽光発電と蓄電池を併用することによって費用回収しやすくなります。
- 本体価格・・・相場:60~100万円台程
- 基本工事や電気系統などの設置費用・・・相場:20~30万円程
デメリット③蓄電池本体価格の例
蓄電池の1kWhあたりの価格相場は、蓄電池の寿命によって異なるケースが多いです。
下の表では蓄電池の寿命ごとに本体価格を割り出しています。あくまで目安ですが、参考にご覧ください。
蓄電池の寿命 | 約10年 | 約15年 |
---|---|---|
1kWhあたりの価格相場 | 約9万円 / kWh | 約13.5万円 / kWh |
kWh数 | 7kWh | 7kWh |
蓄電池本体価格相場 | 約63万円 | 約94.5万円 |
デメリット③充放電回数が決まっている
蓄電池が充放電できる回数は基本的に決まっています。保証されている充放電の回数を超えた場合、蓄電容量が徐々に少なくなっていきます。
各メーカーにより蓄電池に保証されている充放電の回数は様々です。蓄電池を購入する時は必ず「保証されている充放電の回数」を確認してから選ぶようにしましょう。
まとめ
せっかく太陽光発電を取り入れるなら効率的に使いこなしたいですよね。太陽光発電と蓄電池を組み合わせて使えばよりお得な生活をおくることが可能になります。デメリットはありますがメリットが多く、蓄電池は購入する価値があると思います。太陽光発電の設置を検討している、もしくは既に設置済みの方はデメリットも確認した上で蓄電池の設置をお勧めします。
メリット
- ・蓄電池を使い非常時に備えられるため安心。。
- ・太陽光発電を使い夜間の電気代を節約するなら蓄電池の設置が必要。
- ・蓄電池は電気自動車にも使える。
- ・蓄電池の設置が補助金制度の対象になる。
デメリット
- ・定置型蓄電池の設置にはエアコンの室外機約二台分のスペースが必要。
- ・初期費用がかかる。
- ・蓄電池は充放電回数が決まっている。