【2021年版】家庭用太陽光発電の設置費用と支払いに関するお役立ち情報
太陽光発電の設置に関する費用と支払いについて「難しそう。」といったイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし必要な情報を把握してしっかり計画をすれば、設置費用の回収や太陽光発電による収入、電気代の節約削減ができたりと、沢山のメリットを得ることができます。
ここでは「こんなはずじゃなかった。」と太陽光発電の導入を後悔することのないように、太陽光発電の設置費用に関するお役立ち情報を、太陽光コンシェルが2021年最新情報をもとにわかりやすく紹介していきます。
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初期設置費用の相場
太陽光発電を設置する際にまず必要になる費用は太陽電池モジュールやパワーコンディショナーなどの発電機器を購入するための費用と工事代・諸経費です。 以下の内容全てを含んだものが初期費用となります。費用に関する計画を立てる時に重要となってくるのでしっかり把握しておく必要があります。
太陽電池モジュールとパワーコンディショナーの相場価格
・メーカーの特徴とお勧め太陽電池モジュール
低価格高品質なら【カナディアンソーラー】
- お勧めの太陽電池モジュールはHDM HIGH EFFICIENCY MONO PERC MODULEです。価格 : 約13.0万円~20.7万円
カナディアンソーラーの太陽電池モジュールの特徴は太陽光発電に不向きな環境や天候でも発電効率が下がりにくいことです。例えば設置した太陽電池モジュールに影がかかってしまった場合、
また太陽電池モジュールが高温になりすぎた場合でもカナディアンソーラーのパワーコンディショナーは発電効率が下がりにくい設計になっています。更に積雪や風圧の対策をした太陽電池モジュールがあることも嬉しいですよね。
保証 ・ ・ ・
- ・太陽電池モジュール25年出力保証
- ・太陽電池モジュール15年製品保証
- ・太陽光発電システム15年保証
発電効率なら【パナソニック】
- お勧めの太陽電池モジュールはHITシリーズです。価格 : 約4.5万円~17.6万円/枚
パナソニックの太陽電池モジュールには様々な工夫が施されています。例えば太陽光の強さの変化や十分に太陽光を得られない曇りの日でも効率よく発電し、太陽電池モジュールが高温になりすぎてしまう真夏でもしっかり発電してくれます。そしてパナソニックの太陽電池モジュールには様々な形とサイズがあり、太陽電池モジュールと太陽電池モジュールの間の隙間が狭いことが特徴です。そのため設置スペースが少ない屋根や複雑な形の屋根でも十分な発電量が期待でき、設置後の見た目も美しいです。
保証 ・ ・ ・
- ・モジュール25年保証(無償)
- ・システム機器瑕疵15年保証(無償)
耐久性なら【京セラ】
- お勧めの太陽電池モジュールはルーフレックスです。価格 : 約5.9万円~18.3万円/枚
京セラの太陽電池モジュールには、使用年数が30年以上にもかかわらず出力低下率わずか13%という実績があります。京セラの太陽電池モジュールの最大の特徴は、長期にわたって安全に使用し続けられることが期待できる耐久性があることです。更に生産を国内工場で一貫していることも長く使い続ける上で安心できるポイントですよね。
保証 ・ ・ ・
- ・機器保証15年
- ・自然災害保証15年
- ・出力保証20年
太陽電池モジュール購入時に抑えたいポイント
- ・価格を安くしたいなら海外メーカーがお勧めです。
- ・専門家に費用に関するシミュレーションをしてもらうことをお勧めします。
太陽電池モジュールとパワーコンディショナーの相場価格
・お勧めパワーコンディショナー
オムロン
価格 : オープン価格
オムロンのパワーコンディショナーは国内で比較的多く使用されていて、特徴はパワーコンディショナーの容量より多い容量の太陽電池モジュールに対応できることです。パワーコンディショナーを設置する上で設置場所に困る方も多いと思います。オムロンのパワーコンディショナーは通気口面積が縮小されており、湿気に強いため洗面所や脱衣所の壁などに設置することができます。設置した後の見た目をすっきりさせたい方にお勧めです。更にオムロンには重塩害対応のパワーコンディショナーがあること、静音設計のパワーコンディショナーであることも特徴のひとつです。
パナソニック
価格 : 約38.8万円~50.8万円
太陽光が十分に得られない天候の日にはどうしても発電効率が下がってしまいますよね。パナソニックのパワーコンディショナーなら天候が良くない日でも高効率で電気を変換することができます。更に変換時の電力のロスが少ないため、パナソニックのパワーコンディショナーは非常に発電効率が良いパワーコンディショナーと言えるでしょう。塩害地域に対応したパワーコンディショナーも販売しており、様々な地域の環境に対応することが可能です。
シャープ
価格 : 約25.7万円~39.8万円
価格 : ハイブリットパワーコンディショナー 約36.1万円~43.1万円
シャープのパワーコンディショナーには機器経由によって発生する電力のロスを減らす工夫がされています。多くの一般住宅に設置されている太陽光発電では、電気が室内の家電などに送られるまでに昇圧装置と節電箱を通過します。しかしシャープのパワーコンディショナーは「オールインワン構造」によってパワーコンディショナー内に昇圧装置と節電箱が組み込まれており、電力が昇圧装置と節電箱を通過する際に発生するロスを減らすことができます。屋根ごとによる発電量のばらつきも「オールインワン構造」により、各屋根の最大電量をパワーコンディショナー内に取り込むことができます。海岸付近の住宅でも塩害対応のパワーコンディショナーが揃っているため安心です。更にシャープにはパワーコンディショナーと蓄電池の機能を備えた「ハイブリットパワーコンディショナー」があります。蓄電池の購入を考えている方にお勧めです。
工事代と諸経費の見積
太陽光発電の設置費用には機械の他に、工事費と諸経費がかかります。
- 工事代(工事を行う際の人件費や足場代などの費用です。) ・・・ 相場価格 : 約28万円
- 諸経費(コーティング材などの費用です。) ・・・ 相場価格 : 約2万円
工事費と諸経費を合わせた合計金額が約30万円になります。
定期的に必要なメンテナンス費用
住宅用太陽光発電の年間のメンテナンスの点検費用の相場は以下の通りになります。
点検の費用相場 : 約3万円
点検をするものの例
- ・太陽電池モジュール
- ・パワーコンディショナー
- ・接続箱・終電箱
- ・ブレーカー
- ・電力量計
- ・架台
メンテナンス業者を選ぶ際のポイント
- ・太陽光発電メンテナンス技士 : メンテナンスの基礎と実践的な内容を習得しています。
- ・太陽光発電メンテナンス技士補 : 太陽光発電メンテナンス技士よりも簡単に取得できる資格です。
- ・PIA技術認定 : 特に実践的な技術を取得しています。PIA技術認定の資格を持っている場合信頼をおける職人さんと判断されます。
太陽光発電メンテナンス専門の職人さんは特別な資格が必要です。資格の種類によって職人さんの技術に差がでてくるため業者を選ぶ時にどの資格を持った職人さんがいるか、という点を参考にしてみてもいいかもしれません。
それに加え太陽光発電を利用する上で必ず必要となる機械が寿命を迎えた時に交換する必要があります。
- 太陽電池モジュール ・・・ 寿命 : 約30年 相場価格 : 約174万円
- パワーコンディショナー ・・・ 寿命 : 約15年 相場価格 : 約20万円
注意点
- ・メンテナンスを怠ると発電量の低下や機械の故障に繋がってしまいます。
- ・自力でメンテナンスをした結果起こってしまう事故が増えています。更に水道水にはカルキが含まれており、太陽電池モジュールに悪影響を及ぼします。メンテナンスは必ず専門業者に頼むようにしましょう。
支払いの計画
家計に無理のない支払いをしていくためには支払いの計画をしっかり行うことが大切です。
費用対効果は設置容量(kw)が多い太陽電池モジュールの方がより期待できます。理由は機械以外の費用はほぼ変わらないためです。
太陽光発電の費用対効果
費用回収
固定価格買取制度(FIT制度)によって売電価格が10年間変わらないことが決まっているため、費用に関する予測がしやすい10年間の間に費用回収を終える計画立てることをお勧めします。
太陽光発電のお得なローン
太陽光発電のためにあるお得なソーラーローンを利用すれば初期費用0円で太陽光発電を導入することが可能になります。
ソーラーローン
ほとんどのソーラーローンの金利相場は2019年9月から固定金利の2.450%になります。
特徴 : 手続きの大半を販売会社が代行するため、申請の手間を最小限に抑えられます。
知っておきたい2021年の売電価格
売電価格は太陽光発電を利用する上で非常に重要な情報です。太陽光発電による収入を増やすためにも必ず必要な情報になるのでしっかり確認しておくことが大切です。
固定価格買取制度(FIT制度)とは?
10年間同じ売電価格で売電し続けることができることを約束される制度を固定価格買取制度(FIT制度)と呼びます。
太陽光発電を設置してから費用回収を終えるまで基本的に10年かかると言われています。そして今後売電価格は低下していくことが予想されます。そのため固定価格買取制度(FIT制度)による売電価格の固定は非常にありがたいですよね。
2022年以降の固定価格買取制度(FIT制度)
固定価格買取制度(FIT制度)は2009年に始まりました。そして2019年に「今後の売電価格をいくらに設定するか」という議論が行われています。まだ正確な売電価格はわかりませんが、2022年の売電価格は2021年よりも低下することが予想されています。
これまでの売電価格の流れ
太陽光発電の売電価格は年々変わっているため、価格の動きを把握しておくことが大切になります。上のグラフを見てみると売電価格は年々低下していることがわかります。しかし売電価格の低下に伴って設置費用である太陽電池モジュールやパワーコンディショナーなどの機械の価格も下がっているため、今後もより太陽光発電導入のハードルが下がっていくことが予想されます。
まとめ
太陽光発電を導入する上で費用に関しての計画を立てることはとても大切です。
ここでの情報を使って後悔のないような選択をしていただけたらと思います。
- ・太陽光発電の設置には機械の費用と設置費用で合計約224万円必要。
- ・定期的にかかるメンテナンス費用は点検費用の相場の年間約3万円、それに加え発電機器などの交換費用。
- ・費用回収は10年間で終わらせるのがお勧め。
- ・ソーラーローンを使えば申請の手間が最小限で済む。
- ・売電価格は下がっていく予想ではあるが、初期費用も下がっていくことが予想される。