【2021年版】家庭用太陽光発電設置のメリットとデメリット
皆さんは太陽光発電の設置にどういったイメージをお持ちですか?
高額なお買い物だからこそ上手く活用して得をしたいものですよね。太陽光発電の設置には沢山のメリットがあります。しかし一方で実際に以下のような失敗事例も挙がっています。
「予想していたよりも発電してくれない。」
「内容よりもかなり高い金額を支払ってしまった。」
「メンテナンス費用が予想より高額だった。」
このように後悔することだけは絶対に避けたいはずです。
では、実際に上手く活用している方々はどのような点に着目し設置しているのでしょうか。
ここでは太陽光発電を設置してお得な生活をおくるため、そして失敗しないためにも
絶対に知っておくべきメリット・デメリットを太陽光コンシェルが2021年の最新情報とともにご紹介させていただきます。
目次 閉じる
- 1太陽光発電とは?
- 2太陽光発電設置に関する費用について
- 2.1デメリット① 初期費用がかかる
- 2.2デメリット② 設置後のトラブルとメンテナンス費用
- 2.3デメリット③ 天候が発電量に影響する
- 2.4デメリット④ 売電価格変動の影響で売電収入が変わる
- 2.5デメリット⑤ 万が一設備の撤去をする際は費用がかかる
- 2.6メリット① 「売電価格と初期費用」固定価格買取制度(FIT制度)の影響により得られるメリット
- 2.7メリット②:電気代の上昇には太陽光発電で対策できる
- 2.8メリット③ お得なローンで家計に無理のない支払いができる
- 2.9メリット④:蓄電池との併用で更なる節約
- 2.10メリット⑤ オール電化との組み合わせが効率的
- 2.11メリット⑥ ZEH補助金制度を利用する
- 2.12メリット⑦ 発電機器の長い寿命
- 3太陽光発電のある暮らし
- 4太陽光発電設置で実現する環境貢献
- 5まとめ
太陽光発電とは?
太陽光発電とは太陽光を電気に変える発電方法です。発電の仕組みは以下の通りです。
- ①太陽電池が太陽光を受け発電する。
ちなみに太陽電池を複数繋げたものを太陽電池モジュール(ソーラーパネル)と呼びます。 - ②発電した電気がパワーコンディショナーに送られる。
パワーコンディショナーとは直流の電気を交流に変換しご家庭の電気機器で使用できるようにする機械です。 - ③パワーコンディショナーから、分電盤を通過しご家庭のコンセントや電力会社に電気が送られる。
分電盤とは電気の電圧を変え各部屋や電力会社に電気を振り分ける機械です。
電気の使い過ぎや事故防止のチェックも分電盤が行います。
太陽光発電設置に関する費用について
太陽光発電には様々なメリットがあります。しかし環境などによって発生するデメリットがあることも事実です。今回は太陽光発電にかかる費用に関してのメリット・デメリットを細かく紹介していきます。
デメリット
- ① 初期費用がかかる
- ② 設置後のトラブルとメンテナンス費用
- ② 天候が発電量に影響する
- ④ 売電価格変動の影響で売電収入が変わる
- ⑤ 万が一設備の撤去をする際は費用がかかる
メリット
- ① 「売電価格と初期費用」固定価格買取制度の影響により得られるメリット
- ② 電気代の上昇には太陽光発電で対策できる
- ② お得なローンで家計に無理のない支払いができる
- ④ 蓄電池との併用でさらなる節約
- ⑤ ZEH補助金制度を利用する
- ⑥オール電化との組み合わせが効率的
- ⑦発電機器の長い寿命
デメリット① 初期費用がかかる
ご家庭で太陽光発電を始めるなら「太陽電池モジュール」と「パワーコンディショナー」を揃える必要があります。
ここでは太陽光発電の初期費用にかかる「太陽電池モジュール」と「パワーコンディショナー」の相場価格を紹介しています。
太陽電池モジュール(ソーラーパネル)
お勧めメーカー3選と相場価格(約5kw) | |
---|---|
パナソニック | 130万円前後 |
カナディアンソーラー | 120万円前後 |
シャープ | 140万円前後 |
パワーコンディショナー
お勧めメーカー3選と相場価格(約5kw) | |
---|---|
東芝 | 30万円前後 |
パナソニック | 40万円前後 |
シャープ | 30万円前後 |
オプション
各オプションの相場価格 | |
---|---|
蓄電池 | 30万円前後 |
発電量モニター | 40万円前後 |
デメリット② 設置後のトラブルとメンテナンス費用
設置後のメンテナンスを怠ると発生しやすいトラブルと、メンテナンス費用は以下の通りです。
メンテナンスを怠った場合起こりやすいトラブル
- 発電量の低下・・・ガラスなどのカバーが汚れ太陽電池が受ける光量が減ってしまう。
- 火災が発生する可能性がある・・・草木などが原因で設備をショートさせる場合がある。
- 機器の故障する可能性がある・・・屋外に設置しているなら災害や天候の影響を受けやすいため要注意です。
メンテナンスの費用
- 売電収入をメンテナンス費用に当てるのがお勧めです。
- メンテナンス費用・・・1回2.9万円程です。(2021年相場価格)
- メンテナンス頻度・・・3~4年に1回のペースがお勧めです。
デメリット③ 天候が発電量に影響する
天候の影響により発電量が低下してしまうことがあります。
塩害、積雪に関しては対策を施した太陽光モジュール(ソーラーパネル)や架台もあります。あらかじめメンテナンス専門業者に相談し適切な対策方法を確認しておきましょう。
-
塩害・・・金属部分にサビが発生したり、樹脂部分の劣化が進みやすくなります。
対策:塩害対応の発電機器を選ぶ。
お勧めメーカー:シャープ・京セラ・カナディアンソーラー -
積雪・・・雪が太陽光を妨げることにより発電量が低下しやすくなります。
対策:積雪対応の発電機器を選ぶ。
お勧めメーカー:シャープ・京セラ・カナディアンソーラー -
曇り・雨・・・十分な太陽光を受けることができない天候の日は、発電量が低下しやすくなります。
対策:変換効率の良い太陽電池モジュール(ソーラーパネル)を設置する。。
お勧めメーカー:東芝・シャープ・パナソニック
デメリット④ 売電価格変動の影響で売電収入が変わる
売電収入を得る際に気になるのが売電価格です。賢く売電収入を得るためには、以下の内容が重要となります。
売電価格の低下
価格が年々低下していることは事実です。
しかし固定価格買取制度(FIT制度)により、10年間売電価格を固定する制度が整っています。固定価格買取制度(FIT制度)を終えた11年目からも、そのまま同じ売電価格での契約を継続する電力会社は多いです。
また11年目から違う電力会社を利用するのであれば、売電価格が低くなっていることも想定しておくと安心です。
デメリット⑤ 万が一設備の撤去をする際は費用がかかる
設備を撤去する際に15万円程必要です。あらかじめ把握しておきましょう。
メリット① 「売電価格と初期費用」固定価格買取制度(FIT制度)の影響により得られるメリット
固定価格買取制度(FIT制度)では設置者が初期費用を回収できること、そして10年間売電価格を変えないことと決まっています。この制度により以下のメリットが生まれています。
売電価格の低下に伴って初期費用である発電機器の価格が下がっている
売電価格の低下に伴って初期費用である太陽電池モジュール(ソーラーパネル)や
パワーコンディショナーなどの発電機器の価格と設置工事費用が年々下がっていることが分かっています。
そのため今後更に太陽光発電を導入しやすくなることが予想されます。
売電価格は固定価格買取制度(FIT制度)の適用が無くなる11年目からもそのまま継続できることも多い
住宅用太陽光発電の売電価格は固定価格買取制度(FIT制度)により10年間同じ価格で売電できることが決まっています。しかし11年目以降もそのままの売電価格で電力の買取契約を継続することを発表している電力会社も多くあります。売電価格が年々低下しているため非常にありがたいですよね。
メリット②:電気代の上昇には太陽光発電で対策できる
今後電気代の上昇が予想されます。太陽光発電の設置で対策をしておくことは非常に賢いと言えるでしょう。
メリット③ お得なローンで家計に無理のない支払いができる
太陽光発電の初期費用は一括での支払いが厳しい場合にはローンを利用することもできます。ローンは大きく分けて以下の2通りがあります。
- ソーラーローン一般的なローンに比べて低金利ある信販会社のソーラーローンを例にあげると以下のように、一般的なローンよりも比較的低金利なことが分かります。返済期間が長期であることもソーラーローンのメリットです。
- 住宅ローンに組み込む太陽光発電の初期費用を住宅ローンに組み込めば、ひとつのローンにまとめて管理することができます。ソーラーローンの金利と比較し住宅ローンの金利の方が低かった場合は、ご自宅の建設と同時に住宅ローンに組み込んでしまうのもひとつの方法です。
メリット④:蓄電池との併用で更なる節約
蓄電池とは太陽電池が発電した電気を蓄えておくことができる機械のことです。
蓄電池を設置することにより得られるメリットは以下の3つが挙げられます。
-
メリット❶夜間の電気代の節約
日中に発電した際に蓄電池に貯えた電気を夜間に使用することによって電気代を大幅に抑えることができます。 -
メリット➋ 余った電気を売電
蓄えた電気を売電することによりさらに収入を得ることが期待できます。 -
メリット➌ 発電効率が悪い日には蓄電池の電気が使える
太陽光が十分に得られない天候の日にも、蓄電池に蓄えてあるものから電気を使用することができます。
メリット⑤ オール電化との組み合わせが効率的
太陽光発電とオール電化の組み合わせは非常に相性が良いためお勧めです。
- 日中の高い電気代を太陽光発電でカバー夜間の電気代が低い代わりに日中の電気代が高く設定されているオール電化。
しかし太陽光発電を取り入れることにより日中の電気代を節約することができます。 - 太陽光発電×オール電化×蓄電池の組み合わせで一日中電気代を節約するさらに蓄電池を組み合わせれば、蓄電池に貯えた電気を夜間に使用することができます。
よって日中だけでなく一日中電気代を節約することが叶います。
メリット⑥ ZEH補助金制度を利用する
ZEH補助金制度の目的は住宅における省エネでず。水力発電や風力発電も対象ですが、住宅用では太陽光発電の設置が一般的です。応募枠が限られているため枠がいっぱいになってしまう可能性はありますが申請してみる価値はありそうです。
- ZEH補助金制度でもらえる金額 2020年度:75万円/戸
- 支給時期 申請確定後数か月かかることもあります。
-
ZEH補助金制度の対象条件
〇余剰電力を売電していること。
〇ZTH住宅を新築する。
〇ZEHの新築物件を購入する。
〇既築住宅をZEH仕様にリフォームする。
メリット⑦ 発電機器の長い寿命
太陽光発電の初期費用は決して安くはないですが、
長く使用できるように作られているため十分に元をとることができます。
- 太陽光モジュール(ソーラーパネル)・・・20~30年程使用できます。
- パワーコンディショナー・・・10~15年程使用できます。
太陽光発電のある暮らし
日々の暮らしの中に太陽光発電を導入した場合に起こる、メリットとデメリットをまとめています。
太陽光発電の導入を検討されている方は参考にしてみてください。
デメリット
- ① システムの不具合
メリット
- ① 災害時や停電時に太陽光発電が活躍
- ② 夏も冬も過ごしやすい室温
デメリット① システムの不具合
太陽光発電の設置時に、悪質な施工業者に工事を頼んでしまうケースがあります。
適切な工事が行われなかった場合、様々な不具合を引き起こしやすくなってしまいます。太陽光発電の設置工事は必ず信用をおける施工業者にお願いしましょう。
- 雨漏りや電気系の不具合太陽電池モジュール(ソーラーパネル)の設置工事が不適切であった場合、雨漏りや電気系の不具合を起こしやすくなります。
- メーカーの保証対象外になってしまう可能性も不適切な設置工事による不具合を起こした場合、メーカーが定めている保証対象から外れてしまうことがあります。
メリット① 災害時や停電時に太陽光発電が活躍
日本は自然災害の多い国です。しかし太陽光発電を使って災害時や停電時の対策をすることができるため安心です。
- 自立運転機能付きパワーコンディショナー
- 非常時にパワーコンディショナー内にある電気を使用することができます。
- 蓄電池を設置
- 非常時に蓄電池に蓄えた電気を使用することができます。
メリット② 夏も冬も過ごしやすい室温
太陽光発電の太陽電池モジュール(ソーラーパネル)によって、夏も冬も過ごしやすい室温を保つことが期待できます。
太陽光発電設置で実現する環境貢献
メリット① 地球温暖化対策
世界中で問題となっている地球温暖化。原因であるCO2を削減することができることは太陽光発電の大きなメリットです。
CO2や有害な廃棄物の排出量削減
住宅向けの発電機器で実現できているのは太陽光発電だけです。
まとめ
太陽光発電を設置することによって沢山のメリットを得ることができます。
しかし確認不足による思わぬ失敗をしてしまったケースも少なくありません。設置する際にはデメリットも十分に確認してから購入することをお勧めします。しっかりとシュミレーションをして、
ご家庭に合った太陽光発電の設置でお得な生活を実現しましょう。
費用
デメリット
- ・初期費用とメンテナンス費用がかかる。
- ・天候により発電量が左右される。
- ・売電価格が低下している。
- ・万が一設備を撤去する際は、15万円程費用がかかる。
メリット
- ・固定価格買取制度(FIT制度)の適用が無くなる11年目からも、売電価格を変えずに契約を続ける電力会社も多い。
- ・今後予想される電気代上昇の対策ができる。
- ・お得なローンで家計に無理なく支払ができる。
- ・電気代の大幅な節約ができる。
- ・補助金制度を利用できる。
- ・機械の寿命が長い。
生活環境
メリット
- ・災害時・停電時の対策ができる。
- ・過ごしやすい室温を保つことが期待できる。
環境
デメリット
- ・悪質な施工業者を選んでしまうと、様々な不具合を起こしやすい。またメーカー保証対象外となる場合がある。
メリット
- ・CO2や有害な廃棄物の排出量削減ができる。