後悔したくない!太陽光発電メーカーの選び方。2021年ランキングで比較
太陽光発電にどういったイメージをお持ちですか?
同じ太陽光発電でも、メーカーごとで売り出している性能やサービスが異なります。そのため自分が最も重要視するポイントに力を入れているメーカーの太陽光発電を導入した方がいいですよね。ここではカテゴリー別に、メーカーごとの特化したポイントをランキング形式で比較していきます。
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太陽光発電メーカーの国内シェアランキング
日本国内での太陽光発電メーカーの人気ランキングです。シェア率が高いとういことはそれだけメーカーに対しての信頼度もグンと上がりますよね。ここでは、信頼度の高い太陽光発電の王道メーカーを紹介していきます。
1位 シャープ
太陽光発電国内シェア率No.1と言えばシャープです。数々の実績を残してきたシャープの信頼度は非常に高いです。そして太陽電池モジュールを世界で初めて設置したメーカーもシャープです。
- ● 国内でパネルの種類が一番多く、様々な屋根の形に対応できる。
- ● 「バックコンタクト設計」による高い発電効率の太陽電池モジュール。
- ● 見た目が美しい。
- ● シャープにしかないWebモニタリングサービスがある。
- ● 海岸近くに設置できる。
- ● 「オールインワン構造」による高変換のパワーコンディショナー。
- ● 蓄電池内蔵のハイブリッドパワーコンディショナーがある。
- ● 国内工場で一貫した生産による高い品質。
2位 京セラ
京セラは太陽電池モジュールの優れた耐久性を実証していることで有名です。1984年に設立された佐倉ソーラーエネルギーセンターで、今も稼働し続けている京セラの太陽電池モジュールは出力低下率わずか13%です。
- ● 長期使用実績が国内NO.1。
- ● 自社内部で管理された品質。
- ● 「ルーフレックス」により発電効率が上がった太陽電池モジュール。
- ● 見た目が美しい。
- ● 5つの試験に合格しトップパフォーマー認定された太陽電池モジュール。
- ● 多雪地域専用の太陽電池モジュールがある。
3位 ソーラーフロンティア
ソーラーフロンティアの最大の特徴は、CIS太陽電池を取り入れた太陽電池モジュールであることです。その他にもソーラーフロンティアには他のメーカーでは見られない特徴があります。
- ● CIS太陽電池による高効率な太陽電池モジュール。
- ● 太陽電池モジュールの厚みが薄くスマートな見た目。
- ● 省エネに特化した太陽電池モジュール。
- ● 無料で点検してくれるサービスがある。
- ● 費用対効果の良い太陽電池モジュール。
- ● 太陽光発電では珍しい延長保証がある。
メーカーのこだわり別ランキング
太陽光発電ではメーカーごとにこだわっているポイントが違います。太陽光発電を選ぶ時にどのメーカーが家庭に合っているのか、見極めるためにも一緒に確認していきましょう。
変換効率に特化した太陽光発電メーカー
太陽光発電は太陽電池モジュールの変換効率によって得られる電気量に差が出ます。せっかく導入するなら沢山発電してくれる太陽電池モジュールがあるメーカーのものから選びたいですよね。
1位 東芝 : 最大変換効率22.1%
変換効率No.1といえば東芝です。東芝は最大変換効率22.1%といった数字を叩き出しています。この変換効率は「シリコン単結晶」と「バックコンタクト方式」の導入により実現することができました。
2位 シャープ : 最大変換効率19.6%
シャープは変換効率を上げるために「補遺線シート方式」「再結合防止膜形成技術」を取り入れて電力のロスを軽減させることに成功しました。更に「バックコンタクト方式」によって太陽電池モジュールに太陽光が当たる面積を増やしたことも高い変換効率を実現させることができた理由のひとつです。
3位 パナソニック : 最大変換効率19.9%
太陽光発電は温度が上がると変換効率が下がります。パナソニックの太陽電池モジュールは世界水準で温度体制の良さが認められており、夏の高温の中での変換効率低下を抑えたことが最大の特徴です。この特徴は「テヘロ接合技術」の改善を重ねた結果実現しました。パナソニックの太陽電池モジュールは、温度体制を表す出力温度計数が-0.258%/℃と一般的な太陽電池モジュールに比べて-0.242%/℃も上回っていることがわかります。
耐久性に特化した太陽光発電メーカー
太陽光発電において耐久性は非常に大切です。年月が経っても変換効率の低下が少なく、故障などのトラブルが少ない発電機器であることは太陽光発電の利用者にとって大きなメリットです。
京セラ
京セラの一番の魅力は太陽電池モジュールの耐久性です。京セラの太陽電池モジュールは「長期連続試験」に世界で初めて認証されています。 そして1984年に設立された佐倉ソーラーエネルギーセンターに設置された京セラの太陽電池モジュールは、出力低下13%と、年月が経っても損なわれない変換効率を証明しています。耐久性重視であれば京セラの太陽光発電が断トツでお勧めです。
保証に特化した太陽光発電メーカー
太陽光発電の使用可能年数は約20年~約30年と非常に長いです。そのため故障などのトラブルが起こることも視野に入れて購入を考えたほうが安心です。もしもの場合にしっかりと対応してもらえるように、安心できる保証内容があるメーカーだと非常に心強いです。
1位 パナソニック
保証名 | 料金 | 条件 | 保証内容 |
---|---|---|---|
モジュール25年保証 | 無償 | 交渉最大出力値に対して 10年間で81%未満、 20年間で72%である。 | 太陽電池モジュールの出力値が 規定より下回った時、また 太陽電池モジュールが 割れたりした時に修理します。 |
モジュール出力25年保証 | 無償 | 交渉最大出力値に対して 10年間で81%未満、 20年間で72%である | 太陽電池モジュールの出力値が 規定を下回った時に修理します。 |
システム機器瑕疵15年保証 | 無償 | 登録施工業者での設置。 (工事内容によって保証範囲 が変わる場合がある。) | 周辺機器に製造上の不具合が あった時に修理します。 |
機器瑕疵15年保証 | 無償 | 登録施工業者、PCS登録 取り扱い業者での設置 | パワーコンディショナーと 接続箱に製造上の不具合が あった時に修理します。 |
自然災害補償15年 | 無償 | 自然災害補償に加入済の 販売店からの購入 | 災害・落雷・風災などの 被害により故障した時に 機器を修理するための 保険金が貰えます。 |
2位 Qセルズ
保証名 | 料金 | 条件 | 保証内容 |
---|---|---|---|
出力保証25年 | 無償 | 交渉最大出力値に対して 10年間で90%未満。 | 太陽電池モジュールの出力値が 規定より下回った時、 また太陽電池モジュールが 割れたりした時に修理します。 |
システム保証15年 | 無償 | Qセルズ独自の研修を終えた 施工ID保有者による設置。 | 周辺機器に製造上の不具合が あった時に修理します。 |
災害補償10年 | 無償 | Qセルズ所定の審査の通過。 | 災害・落雷・風災などの被害 により故障した時に機器を修理 するための保険金が貰えます。 |
パワーコンディショナー 買い替え保証15年 | 無償 | システム保証15年に 加入している。 | パワーコンディショナーを 買い替えたタイミングから 15年間の保証がついてきます。 |
3位 九州産業
保証名 | 料金 | 条件 | 保証内容 |
---|---|---|---|
モジュール出力25年保証 | 無償 | 交渉最大出力値に対して 10年間で81%未満、 15年間で72%である。 | 太陽電池モジュールの出力値が 規定より下回った時、 また太陽電池モジュールが 割れたりした時に修理します。 |
構成機器15年保証 | 無償 | なし。 | 周辺機器に製造上の不具合が あった時に修理します。 |
施工10年保証 | 有料 | なし。 | 太陽電池モジュールの接続部分 からの雨漏りなど、不具合が あった時に修理します。 |
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注意点
上の記事で紹介した保証内容を受けるためには、不具合が太陽光発電利用者の故意、過失によるものではなく製造上の不具合である必要があります。そのためいい加減な施工業者に頼むと製造上の不具合と判断されず、保証内容を受けられない場合があります。これを避けるために施工業者の指定をしているメーカーもあるほどです。保証を有効活用するためには、施工業者も慎重に選んだ方がいいでしょう。
低コスト重視の太陽光発電メーカーお勧めランキングと相場価格
太陽光発電を導入する上で重要視したいポイントのひとつに価格があると思います。そこで条件別に相場価格を比較してみました。気になる条件をチェックしてみてください。
1位 カナディアンソーラー
価格 : 164.300円/kw~207.700円/kw(税抜)
カナディアンソーラーはカナダのメーカーですが生産拠点は中国です。そのため太陽電池モジュールなどの発電機器の価格を抑えることができています。しかし特に故障が多い訳ではなく、「出荷量世界3位」「導入実績100か国」といった実績をもっています。低価格で高性能な太陽光発電を求めている方にはカナディアンソーラーをお勧めします。
2位 Qセルズ
価格 : 123.950円/kw~230.750円/kw(税抜)
Qセルズの太陽電池モジュールも、低価格なのに高性能といった特徴を持っています。 Qセルズはドイツに研究拠点を置き、以前よりもかなり性能を高めてきています。低価格な上に19.8%といった変換効率には驚きますよね。カナディアンソーラーと同様、低価格で高性能な太陽電池モジュールが揃っているので非常にお勧めです。
3位 ソーラーフロンティア
価格 : オープン価格
ソーラーフロンティアの太陽電池モジュールの相場価格は4.07kWで約124万円、5.18kWで約147.4万円と言われています。ソーラーフロンティアの太陽電池モジュールの一番の特徴は太陽電池モジュールに影がかかった場合や温度上昇が激しい環境でも変換効率が下がりにくい設計になっていることです。そして国内工場で生産を一貫していているといった特徴もあります。ただ、他のメーカーに比べると太陽電池モジュール全体の変換効率が低めではあります。
悩み別、お勧め太陽光発電メーカー
太陽光発電の導入を考える時に出てくる代表的な悩みを取り上げ、それぞれの悩みに合ったメーカーを紹介していきます。条件が悪かったとしても様々な場合に対応した太陽光発電が販売されています。太陽光発電を導入する前に当てはまるものがないか確認しておきましょう。
屋根のスペースが少ない、または複雑
住宅によっては、「太陽光発電を設置しにくい形」また「設置できるスペースが少ない」といった屋根に関する悩みを抱えた方もいると思います。そんな方にお勧めしたいのが、シャープの太陽電池モジュールです。
シャープ
シャープの太陽電池モジュールは国内で一番種類が多く、様々な屋根のタイプに対応することができるためお勧めです。また「ルーフィット設計」を取り入れることによって屋根の無駄なスペースを有効活用しやすくなりました。
積雪のある地域に住んでいる
積雪のある地域にお住まいの方は、雪の重みに耐えられる太陽電池モジュールを設置する必要があります。そこでお勧めなのが、耐久性に特化した京セラの太陽電池モジュールです。
京セラ
京セラには多雪地域専用の太陽電池モジュールがあります。多雪地域専用の太陽電池モジュールは、積雪の重みに耐えられる強度であることが実証実験で証明されています。
災害の多い地域に住んでいる
災害の多い地域にお住まいの方にお勧めなのがシャープの太陽光発電です。シャープ独自のサービスである「webモニタリングサービス」が、もしもの時も安心のサポートをしてくれます。
シャープ
シャープの太陽光発電には「webモニタリングサービス」という機能がついています。「webモニタリングサービス」は停電の通知や停電時に必要な電気量を自動で蓄電池にとっておけるなど、災害による停電があった場合にも電気に困ることのないように対策がされています。
まとめ
太陽光発電はメーカーごとに特化したポイントがあります。自分の住宅に合ったものを設置した方がより効率的に節約することができるため、メーカー選びも慎重に行いましょう。
- ・国内シェアNo.1 シャープ
- ・変換効率No.1 東芝
- ・耐久性No.1 京セラ
- ・保証No.1 パナソニック
- ・低コストNo.1 カナディアンソーラー